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    唾液の減少が肥満の原因とは?

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    唾液が肥満の原因とは?

唾液の分泌が減少すると様々な病気に罹るリスクが高くなります。

それらの病気の中には歯周病も含まれており、歯周病の人は肥満になりやすいと考えられています。

 

1. 唾液の働き

唾液は私たちの体を維持していく上でとっても重要な役割をしているんです。

例えば、

抗菌・自浄作用によって口の中の細菌の働きを弱めたり細菌やウイルスを胃の中へ洗い流したりしてくれます(胃の中の酸は強力なのでそこで細菌は死んでしまうそうです)。

 

●細菌によって酸性に傾いた口の中を中和して細菌の繁殖を抑える中和作用

 

●むし歯菌が出す酸によって溶けだした歯の表面のカルシウムなどを補い修復する再石灰化作用

 

●消化酵素を含んでおり消化を促進してくれたり、食べ物と混ざることで飲み込みやすくする作用。

 

●成長ホルモンまで含んでおり骨を成長させ筋肉を増強し皮膚を若く保ち老化を防止するアンチエイジング作用

など様々な働きで私たちの体を支えてくれているのですね。

 

 

2. 唾液が減少すると

唾液が減少すると

唾液がネバネバして量が減ってくると食べカスが口の中に残り口内細菌が増え虫歯や歯周病などになりやすくなります。
口臭が強くなることもあります。

 

虫歯や歯周病の予防には正しく歯磨きをして口内を清潔に保つことは基本中の基本ですが唾液の量もまたそれらの予防に大変重要な役割を果たしているのです。

また歯周病は以下に述べる肥満だけではなく全身の疾患との関連性もあり糖尿病、動脈硬化、心臓病、早産、ガン、肺炎、脳卒中などとの関連性が報告されています。

もし唾液がなければ口の中は細菌やカビが繁殖し大変なことになります。

もし唾液が出ない人が虫歯になって細菌が増殖して血管に入り込み感染が広がると全身に細菌が運ばれ多臓器不全を起こすかもしれません。

 

 

3. なぜ唾液が減少するの?

なぜ唾液が減少するのか?

唾液が減少する原因は様々ですが、以下はそれらのうちの主なものです。

薬の副作用
異なった病院や診療科で多種類の薬を処方してもらっている場合、同じ作用のある薬は薬の量を減らしたり種類を変えたりすると唾液の減少(ドライマウス)に効果的な場合もあるそうなので担当医に相談してみましょう。


●十分噛めていない
噛むことによって唾液腺が刺激されて唾液が出るのですが、虫歯や歯周病あるいは歯が欠損しているなどで十分噛める状態が作れていないと唾液が十分に分泌されません。


●緊張状態の持続や強いストレス
緊張状態が続いたり強いストレスを受けたりすると繊細な唾液腺は一時的に唾液を出にくくしてしまいます。


●水分の摂取量が少ない
唾液の99%は水であり、唾液は健康な成人では1日に約1リットルから1.5リットル分泌されると言われています。

1日に2リットル程度の水をとることが大切です。


●口呼吸
口呼吸をすると口の中の水分が逃げて唾液の減少(ドライマウス)を起こします。

鼻呼吸にすることで改善が期待できます。


●カフェイン、ニコチン、アルコールの過剰摂取
お茶やコーヒーに含まれるカフェイン、タバコのニコチン、お酒のアルコールの過剰摂取は口の渇きの原因になります。

 

 

4. 唾液が減少にはどう対処すればいいの?

●十分噛める状態にする
虫歯や歯周病があれば治療して十分に噛める状態にする。

必要に応じて入れ歯、インプラント、ブリッジによる治療も行ってもらう。


●よく噛んで食べる
噛むことによって唾液腺が刺激されて唾液が出ます

よく噛んで食べることが大切です(1口30回が目安)。

またやわらかい食材ばかりでなく、歯ごたえのある食材も取り入れてよく噛むことを意識してみましょう。

食事中に飲み物を多くとり過ぎると噛む回数が減ることにも注意が必要です。


●唾液の分泌は自律神経がコントロール
リラックスできている時は副交感神経が優位になり消化酵素をたっぷり含んだサラサラした唾液が出ますが、緊張した時は交感神経が優位になりネバネバした唾液が出ます。

ネバネバした唾液は分泌する量も少なく最大でもサラサラした唾液の5分の1程度しか分泌されず口内が乾いた状態になります。

過度に緊張が続くような生活ではなくできるだけリラックスしてサラサラした豊富な量の唾液の分泌ができる生活を目指したいものです。

 

●唾液腺マッサージ
唾液が減少にはどう対処すればいいのか?     わたなべ歯科クリニックさんのサイトより引用

 

唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。

「耳下腺」は一番大きな唾液腺でサラサラした唾液を出します。

一方、「顎下腺」と「舌下腺」はサラサラとネバネバ唾液の両方が出る混合腺です。

食事前にこれらをマッサージして消化酵素をたっぷり含んだサラサラした唾液を出してやりましょう。

 

その他、唾液腺の機能を向上させる漢方薬などもあるようですので医師に相談してみるとよいでしょう。

 

 

5. 歯周病と肥満

歯周病と肥満の関係

ここまで述べたように唾液が減少すると様々な病気に罹るリスクが高くなります。

なかでも本ブログの読者の方は肥満に関して関心が高いと思います。

肥満については、
上記にも述べましたように唾液が減ると食べかすが口の中に残り口内細菌が増え虫歯や歯周病になりやすくなることとも関連
があります。

 

肥満と歯周病の関連については、
関連記事→肥満と歯周病の負のスパイラルを断ち切れ
に書いておりますので是非ご参照下さい。

 

歯周病は年齢に関係なく10代や20代でも起こりますが中年になるとその割合が高くなりますので特に中年太りが気になっている方は口の中の健康にも十分留意するとともに

食事

運動

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などのダイエットにも気を配って生活をおくるようにしましょう。

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