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    ストレスを解消してくれる「涙」とは?

    老化防止

    ストレスを解消してくれる「涙」とは?

涙を流すことはストレスを解消する方法のひとつとして有効な手段です。

本ページでは、まずストレスと自律神経の関係について述べ、続いてストレス解消としての涙の活用法についてご紹介したいと思います。

またストレス老化による中年太りの原因ともなるので、ストレスを解消することは中年太りの防止や解消にもつながります。

 

1. ストレスと自律神経

ストレスと自律神経

1-1. 自律神経とは

自律神経は私たちの意志でコントロールできるものではありませんが、さまざまな内臓器官の働きを調節しています。

私たちの意志でコントロールできないというのは、例えば「今から肝臓を動かすぞ」と思っても意図的にはできないということです。

しかし、逆に言うと意識しなくても呼吸をしたり、消化したり、体温を維持したりといったことができるのは自律神経があるからなのです。

自律神経は交感神経と副交感神経という相反する働きの二つの神経がバランスをとりながら働いています。
いわばアクセルとブレーキのような関係です。

 交感神経は活動・緊張・ストレスといった状態にある時、とくに日中起きている時に優位になり脈拍を速め体温を上げる働きをします。

一方、副交感神経は休息やリラックスしている時、とくに夜間や睡眠中に優位になり脈拍をゆっくりにし、体温を下げ、体を休める働きをします。

1-2. 交感神経と副交感神経のバランス

交感神経と副交感神経のバランスが崩れどちらか一方だけが優位な状態が長く続くと好ましくありません。

バランスが崩れるとめまい、発汗、動悸、のぼせ、手足の冷え、不眠、食欲低下といったさまざまな不調があらわれてきます。

「リラックスするために副交感神経を優位にしましょう」とよくいわれますが、
上記のように交感神経と副交感神経はバランスが大切で副交感神経だけが優位な状態が長く続くのは望ましくありません。
ほどよい緊張や運動といった適度なストレスにより交感神経を活発にすることも必要です。

しかしながら仕事を含め現在の社会生活ではなかなかリラックスして過ごすのは難しいことも事実です。

過度に交感神経が優位に働いているような方は意識的に副交感神経を優位にする以下に述べる涙や趣味など自分なりにリラックスできる時間帯を取り入れてみるとよいでしょう。

また
多少のストレスを受けても健康に過ごせるように、

食事

睡眠


などの正しい基本的な生活習慣にも留意して生活を送りましょう。

 

2. ストレスと涙

ストレスと涙の関係

次にストレスを解消する方法のひとつとして「涙」の活用法をご紹介します。

2-1. 涙と副交感神経

涙を流すときに活発に働くのが副交感神経です。

涙を流すことによって副交感神経が優位になってストレスも一緒に解消してくれます。

先に述べたように睡眠時にはリラックスして副交感神経が優位になりますが、涙を流すことは睡眠に近い癒しの効果を得られるのです。

 

2-2. 感動の涙

但し、ストレスを解消してくれる涙は喜怒哀楽など感情の高まりによって流れる涙です。
(目にゴミが入って流れるような涙ではありません)

この涙は思考や創造性を司り、脳の司令塔とも呼ばれる前頭前野という部分に血流が増え、激しく興奮することから出るのだそうです。

 

たちの成長過程において、赤ちゃんがおむつが濡れたりお腹がすいて泣いたり、思春期に友達との比較で自尊心が傷つけられた悔しさや悲しみで涙を流すのもストレスを解消してくれる感情の高まりによって流れる涙です。

しかし、大人になると一般的に人前で涙を流すことが社会的に受け入れられ難くなっていきます。

代わりに映画やドラマや、スポーツなどの感動的なシーンを見たりや小説を読んだりして涙を流すようになります。
これらもストレスを解消してくれる感情の高まりによって流れる涙で、ものごとに共感して流れるいわゆる「感動の涙」です。

大人になり年齢を重ねるにしたがって苦労したこと、大変だったことや努力してそれを乗り越えた喜びなどの様々な経験値が増え、その経験値が様々なシーンとリンクすることによって共感が生まれ琴線に触れて「感動の涙」となるわけです。

これは人生の経験値が少なく共感できない子供には決して流せない大人の涙なのです。

 

3. 「感動の涙」を流すためのコツとは?

感動の涙を流すためのコツ
●テーマはなんでもOKなので映画やドラマ、スポーツシーンなど感情移入しやすいものをあらかじめいつでも観れるようにDVDなどで用意しておく。
但しホラーものはセロトニンの働きを弱めるのでおすすめできません。


●我慢しないで思い切り泣く
無理に泣くのを我慢したり途中で泣くのをやめてしまうと高まっていた交感神経がそのままの状態になり強いストレス状態が残ってしまいます。

一人でないと思い切り泣けない人は一人で実行しましょう。パートナーや親しい友人とでも思い切り泣ける人は一緒に泣けばお互いにより大きな共感が得れるでしょう。

●泣くのは週に1回でOK
涙の効果は長期間持続するので週に1回程度を目安にしましょう。
毎日泣く必要はありません。
もちろん自身で「ストレスがたまったなあ」と感じた時に泣くようにしてもOKです。


●泣いている時間は5分程度でOK
実際に涙を流している時間は5分程度でOKです。涙の量は関係ありません。

但し、大切なのは感情移入して涙を流すことなので涙が出るシーンだけを切り取って観るのではなくそこに至るストーリーとしての感情の高まりです。


●夜に泣くのがおすすめ
涙は溜まったストレスを一気に流してくれます。

起きたばかりの朝よりも会社などでストレスが溜まった1日を終えた夜がおすすめです。

 

4. まとめ

「感動の涙」を流すことは副交感神経を優位にしてストレスを解消する方法のひとつとして有効な手段です。

他にも趣味など自分なりにストレスを解消できる方法を見つけておくとともに多少のストレスを受けても健康に過ごせるように、食事、運動、睡眠などの正しい基本的な生活習慣に留意して生活を送りましょう。

また特に中年太りが気になっている人は、ストレスの解消及び食事運動睡眠などの基本的な生活習慣を見直すことが中年太りの予防、解消にもつながるということを理解して実行しましょう。

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