肥満と歯周病の負のスパイラルを断ち切れ

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『肥満と歯周病は相互に悪影響を与えあっている』といっても、多くの人は肥満と歯周病ということ自体結びつきにくいのではないでしょうか。

今回は、そのことに関するお話です。

1. 歯周病とは

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歯周病とは歯と歯肉の境目に多くの細菌が停滞し長期間にわたって炎症が起る病気です。

歯と歯肉の境目が深くなり、いわゆる歯周ポケットができるとポケットの奥は歯ブラシが届きにくく磨きにくくなり、ますます細菌が繁殖することになります。

歯茎の腫れや出血が代表的な初期症状ですが、進行すると歯を支える力は徐々に衰えていき、やがて歯がぐらついてきます。

また歯周病は
以下に述べる肥満や糖尿病だけではなく全身の疾患との関連性もあり
動脈硬化、心臓病、早産、ガン、肺炎、脳卒中など
との関連性が報告されています。

 

2. 肥満と歯周病の関係

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まずはじめに

体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数であるBMI(Body Mass Index)について。
日本肥満学会では、18.5未満をやせ型、18.5〜25未満を普通、25以上を肥満としています。

で、

ある大学院の歯学研究グループの次のような調査結果があります。

a)『肥満の人は歯周病に罹っている割合が高い』

というもの。

肥満と歯周病の関係をBMIと体脂肪の点から調べたこの大学院の歯学研究グループの調査によると

BMIが20未満の人が歯周病に罹っている指数を1とした時、BMI20〜25未満の人が歯周病に罹っている割合は1.7倍、BMI25~30未満の人は3.4倍、BMI30以上の人は8.6倍にものぼり、また体脂肪率が5%上がるごとに歯周病に罹るリスクは1.3倍になるという結果が出たとの事。

更にはその後の研究で

太ると体内に炎症を起こす物質が多く分泌され、この炎症が歯周病を進行させるということがわかってきたそうだ。

 

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一方、

肥満の人に歯周病が多いだけでなく
b)『歯周病の人は肥満になりやすい』
とも考えられています。

ある大学の歯学部の調査では、
メタボの指標である、お腹周りのサイズ・血糖値・血圧・血清脂質がすべて基準値内であった人々を4年後にまた調査したところ歯周病があった人はこれらの指標のうち2つ以上が陽性になっている割合が高いという結果を得た。

また

別の大学の歯学部の歯周病と糖尿病に関する調査では
重度の歯周病に罹っている糖尿病患者を2年にわたって調査した。

糖尿病のあらゆる治療で血糖コントロールがうまくいかなかった患者に、歯周病治療を施したところインスリンの必要量が減少し血糖値が下がって改善した。

このことから歯周病の炎症が糖尿病の血糖値に影響を与えているということが言えるとの事。

また、
歯周病は糖尿病だけではなく、
その前段階と言える肥満とも密接な関連があるという事が分かってきたそうで
この歯周病と糖尿病の調査から
歯周病の人は肥満になりやすいとも考えられるそうだ。

 

上記調査の結果a),b)より

肥満と歯周病は相互に悪影響を与えあっているのではないかと考えられるとの事だ。

 

3. 歯周病と肥満を予防しよう

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歯周病の予防には以下等の点に気を付けましょう。

1)正しい歯磨きで口内の細菌を繁殖させない
歯ブラシで磨き残しやすい歯と歯茎の間などもしっかり磨くとともにデンタルフロス歯間ブラシも使って歯と歯の間もきれいにする。

一人ひとり歯並びやかみ合わせが違うので歯医者さんで歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシの正しい使い方指導してもらうようにしましょう。


2)定期的に歯医者さんでチェックしてもらう
普段しっかり磨いていても、いくらかの磨き残しによる歯石はどうしてもできてしまい、これは自分では取れないので歯医者さんで取ってもらう必要があります。

また定期的に歯医者さんでチェックする事で定期的な歯周病の検査につながります。


3)禁煙を徹底する
たばこは、口の中を細菌が繁殖しやすい環境にします。

また、たばこを吸う人は、吸わない人より歯周病になりやすいことが明らかになっています。


4)糖尿病に罹っているなら
歯医者さんで正しい歯周病の治療をしてもらう為に、もしあなたが糖尿病に罹っているなら薬の治療を行なっていることなどを歯科医さんに正確に伝えましょう。

 

肥満予防

既に述べたように「肥満の人は歯周病に罹っている割合が高い」と考えられているので

肥満を予防することは歯周病の予防にもつながると考えられるわけですね。

そのためには

本ブログのホーム(トップページ)も参考に

老化を防いで中年太りしにくい体を作るよう心掛け、

食事

運動

睡眠

などのダイエットにも気を付けた生活をおくりましょう。

但し、歯周病は中年になるとその割合が高くなる事は確かですが、年齢に関係なく10代や20代でも起こりますので注意が必要です。

 

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