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食事
こんな糖化した食品が太らせる!
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「体内にAGEを蓄積させない」ために注意すべき事とは?
1. 糖化した食品の摂取で体内にAGEを蓄積させない
糖とタンパク質が結びついてタンパク質が変性・劣化して糖化が起こる際、糖化したタンパク質からAGE(Advanced Glycation End Products:糖化最終生成物)という老化促進物質が生成されます。
私たちの体の筋肉、血管、皮膚などはタンパク質でできており糖化によってAGEが増えていくとこれらのタンパク質がどんどん劣化して老化し中年太り(肥満)のみならずシミやシワ、たるみ或いは糖尿病、動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)、ガン、骨粗しょう症、アルツハイマー(認知症)、白内障などの様々な病気のリスクが高まるのです。
糖化によるAGEの蓄積によって細胞を老化させないためには食後に血糖値が高い状態を回避して
「体内のたんぱく質そのものの糖化」を防ぐことが最も基本です。
しかし、
糖化しない体つくりのためにはさらに
「糖化した食品の摂取で体内にAGEを蓄積させない」という知識も併せて必要です。
2. AGEの過剰摂取は絶対にダメ
さて、ここでは「糖化した食品の摂取で体内にAGEを蓄積させない」ために食事の際どのような食品にAGEが多く含まれているのか?
という事を書いてみたいと思います。
もちろん、食品ひとつひとつについてAGEの多い少ないを常に細かく考えながら調理したり食べたりといった事をすれば食べるものが限られてきますし、食べる楽しみも半減してしまおうというものです。
冒頭に述べましたように
「体内のたんぱく質そのものの糖化」を防ぐことが最も基本です。
しかし、
食品に含まれるAGEのほとんどは尿となって体外に出ますが、
食品に含まれるAGEの0.6~0.7%は体内に残り蓄積されると言われており、
日常的にAGEの多い食品を摂取し過ぎないためにもAGEが多く含まれる食品とはどのようなものなのか一定の知識を持っておくことは非常に大切です。
もしあなたが大好物で毎日毎日食べているその食品が、実はAGEが非常に多い食品だとしたら・・・
間違いなく過剰摂取です。
これは是非とも避けなければなりませんね。
3. AGEが多く含まれている食品とは?
「糖化した食品の摂取で体内にAGEを蓄積させない」ために以下のようなものの摂取には十分注意が必要です。
3-1. 高温で加熱したもの
同じ食材でも調理方法によってAGEの量が変わってきます。
AGEの多い順に、
揚げる>焼く>炒める>茹でる・煮る>蒸す>生
となっています。
一般的に焼いたり揚げたりして「こんがりキツネ色」になったものや「焦げ目」の付いた部分にはAGEが多く含まれており生野菜や刺身など生の食品のAGEは少ないという事です。
たとえば同じ鶏肉でも、焼き鳥では水炊きの6倍、唐揚げだと10倍AGEが多くなります。
ですから
●牛肉ならステーキよりもしゃぶしゃぶ(ステーキを食べる場合はウエルダンよりレア)
●豚肉なら豚カツや生姜焼きよりもしゃぶしゃぶ
●魚なら焼き魚よりもお刺身
●野菜なら野菜炒めより野菜サラダ
(但し、マヨネーズやシーザーサラダドレッシングは調味料のなかではAGEが多いので要注意)
を選んだほうがAGEが少なくなるのです。
油を使った揚げ物や炒め物では170~200度、オーブンを使ったローストでは200~240度の高温で調理しますから大量のAGEが発生します。
一方、茹でる、煮る、蒸すといった水を使った料理は温度が上がっても100度までですのでAGEの発生が抑えられるわけです。
3-2. 加工食品
ハム・ベーコン・ソーセージや
クッキー・ビスケットなどの
加工食品は
加工の過程で高温処理をしている場合が多くAGEを多く含む食品なので注意が必要です。
(上記のように焼いたりするとさらにAGEが発生します)
3-3. その他の注意
●ファストフード店のハンバーガー、フライドポテト、フライドチキン、チキンナゲットなどは短時間により多くのお客さんに対応するため家庭よりもさらに高温で加熱して焼く、揚げるといった調理をしたものが多くAGEが極めて多くなっています。
●焼く時に醤油やタレをつけて焼くと焦げてAGEが増えるので注意が必要です。
調理方法によるAGE発生量の違い
(単位はAGEの含有量を表すKU)
NIKKEI STYLEより引用
老化を防いで中年太りのダイエット(もちろん様々な病気のリスクの低減も含め)の為にはこういった食品・食事のとりかたにも十分注意したいものです。