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食事
玄米を発芽させて生命力を実感してみた!!
食事
玄米が生きていることを実際に発芽させる事で確認してみたいと思います。
1. 玄米に秘められたパワー
私はこれまで長年玄米を食べてきましたが自分で発芽させた事はありませんでした。
糠や胚芽が取り除かれた白米は発芽しませんが、糠や胚芽が残っている玄米は発芽するはずです。
発芽させて、玄米が生きていて中に栄養が秘められている事を確認してみたいと思います。
スタート
今回は実験ですので手のひらに乗るほどの少量の玄米を使用しました。
ザルに入れた玄米を水の入ったボウルに浸けます。
12時間後
ボウルの水を新しいものに入れ替えます。
24時間後
ボウルの水の中から引き上げた状態です。
まだごく僅かですが先端が少し発芽しているものがちらほら見受けられます。
ボウルの中の水は完全に捨て去ります。
その後キッチンペーパーを水で湿らして1粒1粒の玄米に水分が行きわたるようにかぶせ、その上からキッチンペーパーが乾きにくいようにラップをかぶせます。
もし途中で乾いてきたなと感じたら適宜キッチンペーパーを湿らし直します。
以下最後まで同様にキッチンペーパーの湿り気に注意しながら行います。
36時間後
48時間後
60時間後
やはり玄米の中にはしっかり命が宿っていました!!
尚、今回は実験として芽がある程度の長さになるまで確認したかったので、適切な「発芽玄米」の作り方からすると明らかに発芽させ過ぎです。
この点ご留意下さい。
2. 「江戸わずらい」から考える玄米の栄養価
元来、日本人は玄米や雑穀を食べていました。
江戸時代の元禄年間(1688~1704)以降、精米技術の向上とともに江戸などの都市部を中心に白米が食べられるようになっていきましたが、それにともなって「脚気」が蔓延していきました。
脚気はビタミンB1の不足が原因で全身の倦怠感、脚のしびれやむくみなどをきたし、症状が進むと心機能が低下し心不全を生じると死に至る怖い病気です。
ビタミンB1は玄米をはじめとする穀類の糠や胚芽に多く含まれているのですが、糠や胚芽がとり除かれてしまった白米にはほとんど含まれていません。
もちろん当時は脚気の原因はわかっていませんでした。
地方武士は自身の領地では玄米や雑穀を食べていても参勤交代で江戸に来ると白米を主食としました。
そして江戸での在住期間が長くなるとこの病気にかかる者が多くなっていったのですが、不思議なことに地方に帰るとコロリと治るのです。
こんなことから奇病として「江戸わずらい」と言われ恐れられていたといいます。
当時江戸では、おかずは質素でも白米をたっぷり食べることがステイタスだったそうです。
現代の我々も白米を主食として食べますが、江戸時代当時とは比べものにならないくらいおかずも一緒に食べるので、おかずに含まれるビタミンB1によって通常は不足にはならないそうです。
(ビタミンB1は玄米以外に豚肉や大豆などにも豊富に含まれています)
3. 玄米は中年太りのダイエットに効果的
本ブログのホーム(トップページ)の玄米の項に詳しく書かせて頂きましたが
玄米は、
1)血糖値の上昇による糖化を抑える
2)栄養価
(白米と比べビタミンB1は5倍、ビタミンEは7倍、食物繊維は6倍)
といった老化を防いで若々しい細胞を保つ効果が期待できます。
それゆえ
玄米は中年太りのダイエットとしておすすめの食事です。
是非、中年太りの解消に玄米食を取り入れてみて下さい。